患者様のプライバシーに関して

当院では、外国人の患者様も多く、中にはプライバシーの保護が特に必要な方もいらっしゃいます。
  
患者様のなかで、ご自身のプライバシーの保護が特に必要であるとお考えの場合、あらかじめメールなどで、当院スタッフにご相談ください。スケジュールやスペースを調整したりして、できるだけ皆様のご要望に沿うようにさせていただいております。
  
コンサルテーションだけでなく、施術においても皆様のプライバシーに配慮して、日々の診療にあたらさせていただきます。

顔の「ボツボツ」や目の下の「白い点々」

顔の表面に現れる薄茶色の小さなボツボツとした、ちょっと盛り上がったもの-これは多くは脂漏性角化症といって良性の皮膚病変です。主に中高年の方にみられます。数個~多い場合は数十個もできている場合もあります。
  
また、目の下の皮膚表面に小さな白い点々が見られることもあります。これはMilium(複数はMilia, 日本語では稗粒腫)といってエクリン汗腺の管がつまって中に皮脂が蓄積するものです。
  
こうした病変もアメリカでは一般に「ラジオ波」で治療することが多いです。レーザー治療に似ていますが、より侵襲が少なく、早期の回復が期待できます。

首イボのラジオ波による治療

首にできる小さな茶色い点々や突起物の多くは、軟性繊維腫(soft fibroma)、アクロコルドン(acrochordon)、スキンタッグ(skin tug)、あるいは脂漏性角化症(seborrheic keratosis)と呼ばれるもので非感染性のものがほとんどです。ネックレスや衣服の刺激によって悪化する場合もありますが、中年以降に見られるものの多くは皮膚の加齢現象によるものです。
  
当院での治療は、アメリカで一般的に用いられているラジオ波という機器を用いて、こうした皮膚病変を根こそぎ除去します。ラジオ波は他の方法と比べて治療の跡が目立ちにくく、回復も速やかです。1個ずつの病変に局所麻酔をしてから除去しますので、痛みもありません。
  
治療費は1個5千円からですが、個数の多い場合は割引制度があります。

「上まぶたのたるみ」と「切らない二重まぶた施術」について

年齢とともに上まぶたのたるみが進んでいる方も多いかと思います。上まぶたのたるみを改善するにはいろいろな方法があります。究極的には余分な皮膚を切除してすっきりすることもあります。しかし、回復期間の問題もありますので、多くの場合、切る手術によらない方法を選ばれる方の方が増えています。レーザーによるリフティングもありますが、今日は切らない二重まぶた、当院のオリジナルのDST法によるたるみ取りについて書きます。
  
DST方式は血管縫合などに使う特殊な埋没糸を2本用いて3点固定をする方法です。固定力が強く、垂れ下がったまぶたをリフトアップすることにも適しています。リフトアップ用のデザインをして、局所麻酔で治療します。処置の詳細は当ホームページの二重まぶたのページにありますが、切開法ではないので腫れも少なく、速やかにリフトアップ効果を実感できます。この方法は年齢制限がなく、80代の方でも、またたるみの進行した白人の患者さんにも使用することができます。

ボトックスとしわ (その2)

「しわをボトックスで消す施術内容」
当院は東京都内、広尾という外国人の多い、小さな街にあります。当ホームページでも述べてありますが、ボトックスは現在、しわ以外の治療にも、エラの筋肉のスリム化、脇や手足の多汗症、片頭痛、などで広く使われています。当院ではとくに、頭痛の治療にボトックスを使われる患者さんも多くいらっしゃいます。
  
本日は、しわを対象としたボトックスの治療例について述べます。なお、ここで使われている容量はアラガン社のボトックスを基準に論じてあります。
  
眉間のしわ:眉間のしわには難しい表情をしたときにのみできるタイプの縦しわ(11時サインともいう)、表情にかかわらず常に存在するタイプとあります。前者の場合はボトックスがよく効く場合で、通常治療から1週間以内に効果が現れ、4-5か月その効果は持続します。ボトックスは神経末端の部分で、筋肉接合部との間で、伝達物質が出なくなることで筋肉を麻痺させ、しわができにくくします。
 
ターゲットとなる筋肉は皺眉筋といわれる眉毛に並走する筋肉と、鼻根筋という鼻の付け根に上下に走る筋肉となります。通常、眉毛のやや上方に4-6か所、鼻の付け根(鼻根筋に)に1か所注射します。容量は15-20単位となります。なお、注射する際には、眉毛の外側は浅く、内側は深く施術します。なお、難しい表情をしなくても常に眉間部に縦しわがある場合は、ヒアルロン酸などの注入物がよい場合もあります(ただし、この部位のヒアルロン酸注射には細心の注意が必要です)。注射後、4時間ほど横になることを避け、水泳などの運動も避けて、4-5日後に効果が出現します。その効果のピークは2週間後に現れると言われていますが、当院では1週間後の結果を見て、必要があれば追加のタッチアップ注射を無料でおこなっています(1週間後の保証制度)。費用は、眉間のしわのみの場合、3万円に消費税となります。
 
額(おでこ)のしわ:額の横じわは上方をむいたときにできますが、これも表情筋の一つである前頭筋という、額の上下に走る筋肉が収縮することによって90度方向にできるしわです。額のしわも表情を作っている時だけにできる横じわと、表情にかかわらず常に存在するしわもあることがあります。ボトックスがよい適用になるのは前者の場合で、通常おでこの8か所にトータルで15-20単位注射します。
 
施術の上で特に注意すべき点は、眉毛の外側に近い部位にある額の横じわには治療をしない方がよいことが多いということです。この部位にボトックスが効くと、眉毛の下垂が起こります。それからもう一つの問題は、瞼(まぶた)を開く時に、人によってはおでこの筋肉(前頭筋)を使っている場合が時々あります。このタイプの方の額にボトックス治療を施すと、まぶたが開きにくくなってしまいます。こうした問題を防ぐには、あらかじめ眉毛の上に指を横にあてて前頭筋の作用をブロックして、その患者さんがどれくらい前頭筋を使ってまぶたを開けているかチェックします。前頭筋が大きく関与する場合には額の下方へのボトックス注射は避けます。
 
ちなみに同じボツリヌス菌毒素製剤でも、ヨーロッパ製のディスポートという製品は、より拡散しやすく上記のような問題が起こりやすいようです。治療費はおでこだけの場合3万円に消費税ですが、眉間か目尻と一緒にした場合には両部位で5万円に消費税とややお安くなります。効果は眉間よりも長く、5か月以上続く場合もよくあります。眉間同様、1週間後の保証制度があります。おでこにボトックスを注射する際にもう一つ付記することは、注射の仕方で、眉毛の形を変化することができるということです。眉毛の外側をきりっと上方へ拳上したい際にもこの方法は用いられます。また、まぶたのたるみが進行している患者さんにもこの方法は適しています。
 
目尻のしわ: 目尻のしわはやはり、目で笑った時にできる目尻から扇状にできる表情じわで、目尻外側から上方にできるタイプ、下方にできるタイプ、そしてひろく上下にできるタイプとあります。また、他の部位のしわ同様、目で笑っていないときにもできている深いしわと、笑っていないときにはしわの目立たないタイプとあります。ボトックスが著効を示すタイプは後者のタイプです。笑ってないときにも深いしわがある場合には、そのしわにヒアルロン酸注射をする場合もあります。
 
治療量はしわの数にもよりますが、左右で18-25単位程度となります。目尻のしわ部位へのボトックスの治療でもう一つ付記することは、眉毛の形を変えることができることです。眉毛の外側直下の眼輪筋へのボトックス注射で、眉毛の外側をやや上方へ持ち上げることができる場合があります(すべての方にできる方法ではありません)。
 
上口唇のしわ:上口唇に発生する縦じわは60歳代以上の女性に多くみられますが、これは口の周りをぐるっと囲むようにある口輪筋の作用によって起こります。男性にこの現象があまり見られないのは、この部位に髭があるからです。
 
治療をする際には患者さんに口をすぼめてもらい、特に強く起こる縦じわをペンでマーキングしたのち、10-15単位を4-5か所に注射します。くちびるへのボトックスの注射で注意することは、左右のバランスが崩れると唇の形が変わったり、発声がしづらくなることがあります。
 
その他の顔面部位への注射:ボトックスはその他、顔面ではエラの筋肉へ注射してフェイスラインを細くしたり、顎関節症の治療にも用いられます。また、あごにできる夏みかんの皮のような凸凹状態もボトックスの注射が著効を示すことがあります。一方で、法令線(ほうれいせん)やマリオネット線(口の外側から斜め下方に伸びるしわ)にはボトックスは効果がありません。こうした部位にはヒアルロン酸注射が勧められます。
 
「ボトックスのしわ治療における副作用や失敗例」
副作用:ボトックス治療関連の副作用はきわめて少ないのですが、代表的なものとしては、まぶたが開きにくくなる(眼瞼下垂)が1%以下の頻度で見られます。とくに眉間への治療でみられる合併症です。この状態が起こったとしても、3-6週くらいで自然に元の状態に戻ります。ただ、一度この状態が起こった方は、再度同じ状態になりやすい傾向があります。次にみられるのが、治療のところでも述べましたが、おでこに治療した際に眉毛の形が変わったり、下垂したりすることがあります。
 
魚の油、DHA, EPA, アスピリンや痛みどめを服用中の方にはあざが出やすい傾向があります。以上の他には、卵アレルギーの方、過去に顔面神経麻痺にかかったことのある方、妊娠、授乳中の方、これから3か月以内に妊娠する予定の方にもお勧めできません。ボトックスは片頭痛の治療にも用いられていますが、非常に稀な合併症としては、健常人に逆に頭痛を引き起こすことがあります。また、風邪気味の時、体力がないときにも状態が悪化することがありますので、治療できません。一部の抗生物質を服用中の方も、要注意とされています。
 
失敗例:極端な失敗例というのはなかなか起こらないものですが、これまで述べてきたように、ボトックスを用いた顔のしわの治療は、表情筋と呼ばれる筋肉群を麻痺させて美容上のより良い効果を期待する治療ですので、顔面の筋肉や神経の解剖をよく理解していないと期待する結果をだすことは難しいでしょう。アメリカではボトックスの治療は形成外科専門医か皮膚科専門医で適切な研修を受けた医師のみが行うのが通例となっています。

タミータックと複合手技

タミータックという手術は、産後や肥満からの極端な体重減少に伴ってみられる腹部の皮膚および皮下組織のたるみを修正する手術で、比較的大掛かりな施術なので、病院に入院しておこなう治療となります。

   このタミータックという手術と同時に、腹部の脂肪吸引をしたり、乳房の下垂を修正したりする手術を希望されるかたが時々いらっしゃいます。しかし、当院ではそうした2つ以上の手術を一緒に行うこと(複合手術)は勧めておりません。その理由は、合併症のリスクが高まるからです。

   タミータックと脂肪吸引を同時に行うと、腹壁の組織の壊死が起こりやすいことがアメリカでは多々報告されています。また、タミータックと乳房の手術を一緒に行うと、手術時間も長くなり、深部静脈血栓を起こす率が高くなるのに加え、タミータックの部位にも皮下に水がたまったり(水腫)、傷の治りが悪かったりすることが多くなるといわれています。

  こうしたいくつかの手術をご希望の場合には、安全のために、それぞれの手術から回復する期間を経て、次の手術を考えるように勧めています。

腹部の脂肪吸引について

当院の院長は長年にわたって、アメリカそして日本で多くの患者さんの脂肪吸引を行ってきました。脂肪吸引はアメリカではすでに効果的で、確立した美容医療技術ではありますが、皮膚表面の凸凹といった程度の軽い合併症から、脂肪塞栓、腹部穿孔や死亡といった重篤な合併症まで報告があります。当院では、そうした重篤な合併症の経験はございませんが、残念ながらごく最近も日本でそうした事案がありました。
 
私どもは長年にわたってどうしたら安全で効果的な脂肪吸引が行えるかということを、学会での招待講演や論文で繰り返し説明してきましたが、残念ながら、どの学会にも属していない、自称「美容外科医」がまだ多く存在する日本では、場合によっては危険極まりない施術となりかねないともいえます。
 
まず脂肪吸引にあたっては、綿密なカウンセリングが不可欠です。飲んでいるサプリや内服薬によっては出血しやすい場合があり、「休薬」してからでないと、安全な脂肪吸引ができないこともあります。また、術前の検査の中で、特に腹部の脂肪吸引の場合、臍のヘルニアがないか、過去の腹部手術の瘢痕がないかを見極める必要があります。小さな臍ヘルニアは専門医でも見つけることが困難なことがあります。当院ではより安全性を高めるために、臍周囲からは穴をあけないようにしています。
 
次に施術の際に、技術的な問題ですが、右利きの医師の場合、左手の使い方が重要になってきます。カニューレという脂肪吸引の器具の先端がどこに向かっているのか、左手で確認しながら、施術を行う必要があります。
 
最後に、吸引に使った穴はすべて閉じ、圧迫固定します。また、術後は日帰り手術の場合、必ず付き添いに翌日まで様子を見てもらうことにしています。それが不可能な方の場合、大学病院で入院して行うことになります。
 
以上のようなガイドラインを守れば、脂肪吸引はお腹の施術であっても、安全で効果的なものとなります。費用もレーザーや超音波を用いた痩身術と比べても決して高くないと思います。

しわとボトックス

シワの治療にボツリヌス菌毒素製剤(ボトックス注射など)が使われているのは、多くの方もご存知かと思います。アメリカではシワ以外の治療にも幅広く使われていますが、日本では主に眉間やおでこ、それに脇の多汗症に使用されていると思います。
 
ボトックスは以前より、眼輪筋がぴくぴくとなる状態に対して日米で使われていたのですが、アメリカでは顔の上半分のさまざまな表情ジワに使われるようになり、その後、えらの筋肉(顔を細くする)、顎関節症、多汗症(脇や手足)、など用途が広がってきました。
 
ボトックスの副作用や、作用機序の詳細は当院のホームページに詳しく記載がありますので、そちらをご覧いただきたいのですが、重篤な副作用は稀で、代表的なものとしては眉間のシワに接種時にまぶたが開きにくくなる(眼瞼下垂)ことが当院では0.5%以下にみられます。また、妊娠、授乳中やこれから妊娠される予定の方も治療できません。
 
クリニックですぐに簡単にできるシワの治療で、値段が比較的お手頃なので(3万円から)多くの患者さんがこの治療を受けられています。当院では片頭痛の患者さんもボトックス治療をよく受けられています(2万円より)。

二重まぶたの施術について

二重まぶたの方法は大まかに、埋没法、切開法とわかれます。その中でも、当院ではより取れにくいDSTという特殊な3点固定法をよく行っています。詳細は当ホームページをご覧いただきたいと思いますが、当院の院長はこの方法で、都内で開業する以前より(米国での経験)20年以上にわたって多くのアジア系の方々のみならず、最近では白人患者様にもまぶたのたるみ取りの非切開法としてときどき施術しております。
 
一重まぶたでも魅力的な方はたくさんいますので、誰にでも勧めているわけではありませんが、埋没法は安全で、効果的に目の開きを大きくする方法ではあります。アイプチを使われた方はご存知かと思いますが、ちょっとしたまぶたの変化で目の開きが違って見えます。当院のDST埋没法では都内のみならず、海外からも多くの患者さんが施術を受けに来ていらっしゃいます。
 
一方で、上まぶたの脂肪が多くついている場合や加齢によりまぶたのたるみが顕著な場合、切開法により、余分な皮膚や瞼の脂肪を除去した方がすっきりした感じになることもあります。そういう場合には最初から切開法をお勧めします。
 
現在、当院のオフィスは東京にしかございませんが、多くの方が遠方よりいらしていますの。2日間くらいの滞在でも安全にできる施術ですので、ぜひご相談ください。

産後形成外科:タミータックと腹壁ヘルニア

お産の後、自然分娩でも帝王切開でも、腹部のたるみが起こることがあります。そうした状態は産後の回復期間とともに徐々に元の様態に戻っていくものですが、複数回の妊娠出産や妊娠中の腹囲が大きくなりすぎる場合では、産後も腹部にたるみが残ることがあります。

   また、おなかの中央を縦に走る筋肉(腹直筋)が左右に大きく分離したり(Diastesis recti)という、臍ヘルニア、腹壁ヘルニアなどが現れることもあります。こうした状態が進行した場合は、手術によって修復しなければならないことがあります。

  まず、タミータックという方法で、おなかの一番下の(ビキニラインの中)部分に横に切開し、おなかの皮膚と皮下組織を上は胸との境まで、横はわき腹付近まで剥離します。次に、ヘルニアがある場合はそれを修復します。その後、腹直筋が解離しているケースではこれを中央に寄せ、修復します。そして最後に、臍の位置を移動させたりし、余分なおなかの皮膚を切除します。

   大掛かりな手術になりますので、大学病院などで数日間入院しながら行う治療となります。全身的な負担もかかりますので、健康体であることの確認(術前検査)が必要になります。また、日常生活に戻れるようになるまでにはかなりの時間(数週間)かかります。