
ボトックスは片頭痛の治療薬として2010年にアメリカで認可され、アメリカ全土で広く治療に使用されています。また一方で、ヨーロッパの一部の国ではその効果に疑問をもつ論文も発表されいます。新しい医療技術や医薬品が使用される際には、その効果に対していろいろな意見が出てくることはよくあります。
わたしどもは、現時点ではアメリカの食品医薬局(FDA)が認可したことをサポートし、片頭痛の患者さんに少しでも多くの選択肢を与えることができればという考えに賛同してこの治療法を紹介しております。

当クリニックの専門医は、形成外科医であると同時に、アメリカで神経病理学および脳神経外科の専門医過程(レジデンシー)を修了した数少ない医師です。過去には、アメリカで多くの脳腫瘍患者や複雑な頭痛の患者のケアーに携わってきた経験があります。ボトックスは、もともとアメリカでは形成外科医のところで、美容目的で治療に用いられることが多かったこともあり、注射自体は形成外科医のほうが慣れています。しかし、形成外科医は、脳外科や神経内科の知識があまりないのが普通です。当クリニックの専門医は、アメリカで神経病理学、脳神経外科と形成外科の専門教育を受けたという、ユニークなバックグランドを持っており、頭痛の解析も治療にも豊富な経験を有しています。


片頭痛(偏頭痛)の原因は慢性の神経血管性疾患で、全世界人口の数ー15%を占めるといわれています。例えば、米国では2800万人の患者が存在し、女性の方が男性より3倍も多いという統計があります。典型的な例としては、発作が4ー72時間くらい持続し、頭の片方だけに、ズキズキするようなひどい頭痛に、吐き気、嘔吐を伴ったり、ときには音や光によって、さらに憎悪する傾向があります。




