Archive for the ‘ヒアルロン酸注射’ Category

ヒアルロン酸と失明について

月曜日, 4月 10th, 2017

当院の代表医師は今から12年ほど前、日本へ帰ったばかりのころ、日本人の医師向けの講演会をしたことがあります。
 
  その時にすでにヒアルロン酸やほかの皮下注入物を用いた施術で、米国の報告として稀に失明に至ることがあると言及したことがあります。特に、目の周囲、眉間、鼻根部への注入に際しては特別な注意が必要です。
 
こうした部位への注入はなるべくならしない方がよいし、どうしてもというときには、注入する深さや、速度(圧力)が過度にならないようにしなければなりません。
 
簡単そうに見えて慎重さを要求される手技 - 米国では皮膚科や形成外科専門医以外は行わない方がよいと言われています。

ビタミンE,魚の油などについて

月曜日, 2月 20th, 2017

ヒアルロン酸やボトックスはご予約なしでも簡単に治療できる若返り方法ですが、いくつか条件があります。
 
  ビタミンE,魚の油製材(EPA,DHA, オメガ3など)、アスピリンなどを常用されている方は血液がさらさらになっていますので、針を刺すことであざが出やすく、とくに下まぶた付近のヒアルロン酸注射をする際には1週間以上お薬を飲まないで治療されたほうが安全です。
 
  ボトックスに関しては現在妊娠中、授乳中はもちろんですが、これから向こう3か月以内に妊娠する可能性がある場合も使用しない方がよいと言われています。なお、これは男女ともにです。

「フィブラスト」と「PRP」に関して

木曜日, 10月 20th, 2016

フィブラストは日本で開発されたヒトbFGF製材で形成外科分野の褥瘡・皮膚潰瘍(熱傷潰瘍、下腿潰瘍)の治療に使用が厚労省より認可されています。
 
美容医療の医療機関で最近、この製材を認可外使用しているところがあります。当院にも、この製材の皮下注射を受けて、「しこり」になった患者さんがときどき治療方法を求めて来院されています。フィブラストの皮下注入によるしこりは除去が困難で、侵襲的な治療をもってしても除去が難しいとされています。こうした認可外使用をしている製材の皮下注入には十分注意された方がよいかと思います。
 
PRPに関しては、自分の血液由来のものに関しては、厚労省の再生医療に関する第三種の届け出が必要で、そうしたことが可能な医療機関でまだ行われているかと思います。ただし、初期に言われていたような皮下注入による持続効果は期待できないというのが、最近の一般的な意見です。
 
当院では、厚労省に皮下注入剤として認可されている、スエーデン製のレスチレンとフランス製のJuvedermのみ使用しております。問題が起こっても分解酵素があり、永続的なしこりなどをおこすことは稀です。

眉間付近へのヒアルロン酸注射は危険?

月曜日, 10月 3rd, 2016

当院の院長がアメリカから日本へ来て11年。ちょうど今から10年ほど前に、ヒアルロン酸などの美容医療手技に関する講習会に講師として呼ばれて医師の先生方に安全なヒアルロン酸の治療法などを講義しました。その頃すでに、アメリカでは眉間周辺へのヒアルロン酸を含む注入物の注射は危険性が高いという報告がありました。
 
  眉間付近は支配している小さな動脈が少なく、またお互いに側鎖をもって他から血流の供給がないのです(終動脈という)。こういう血管に注入物が入り込むと、周りの組織が死んでしまします(壊死という)。また、眉間周辺の動脈は眼窩(目のくぼみの中)の動静脈とも近い位置に存在しているので、注入物が逆流性に目の動脈に入っていき、失明に至った例も複数例報告されています。
 
  ヒアルロン酸の場合は、まだそれを溶解する酵素剤があるのですが、それ以外の注入物、とくに半永久的に残るタイプのものでは救いようのない場合があります。
 
  同様の問題は、実は眉間部位だけでなく、顔の中心部のどこに注射しても起こる可能性があります。ヒアルロン酸などの皮下注入物の注射に際してはいくつかの技術的重要ポイントがあり、それをマスターしていない施術者の場合、こうしたリスクはさらに高くなります。
 
  一般論として、こうした皮下注入物の治療は専門医(皮膚科、形成外科など)で美容医療に精通している(学会にも出席している)医師がすべきだと考えます。当院で、当該部位への治療の際には患者様へ起こりうる危険性について説明のうえ、施術を行っています。

ヒアルロン酸注射は安全ですか?

日曜日, 7月 17th, 2016

私どもが日本にてクリニックを準備し始めた10年くらい前、主に医師向けの講演会などでアメリカのヒアルロン酸などの皮下注入物の安全性について情報発信しておりましたが、そのころから、重篤な合併症である失明、皮膚壊死のことは何度も述べてきました。
 
米国ではそうした合併症がすでに何例か発表になっていたからでした。
ヒアルロン酸自体は一般に安全な注入物ですが、眉間や鼻の近辺への治療で顔の血管が詰まってしまう事象がまれにあるということです。
 
こういう部位への注射は高度の技術が求められますが、ヒアルロン酸なら、まだそれを溶かす薬剤があるのでなんとか軽減できる場合が多いのですが、永久にのこるタイプの注入物ではそういう薬剤もないため、問題が起こったときは深刻な結果となります。
 
当院では、注入物としては、アメリカ製かフランス製のヒアルロン酸か自家脂肪以外には使用しておりません。

ヒアルロン酸で法令線は消えますか?

土曜日, 7月 16th, 2016

ヒアルロン酸は多糖類の一種で本来ヒトの皮膚にもあるものと基本化学構造が一緒です。
水分を引き寄せる力が強いので、少量の治療でも注入量以上の膨張効果がでることがあります。
 
ただし、長い年月を経て形成された法令線は、深い線が皮下深くしこりのように入っているので、これを皮下注入物で完全になくすことは難しいかもしれません。
 
通常1cc程度の注入で様子をみますが、注入量に応じて法令線が改善されるということは言えます。

ヒアルロン酸注射の際にしこり、腫れ、アザはどれくらいありますか?

金曜日, 7月 15th, 2016

ヒアルロン酸を注射して予想外に腫れが出るということは非常にまれです。
そうした場合はアレルギー反応の可能性(理論的には非常に起こりにくいとされている)があります。
 
場合によってはヒアルロン酸を分解する酵素剤を注射しなければならないこともあります。
より一般的に見られるのは、「しこり」や「アザ」ですが、しこりは使用するヒアルロン酸の硬さや注入部位の皮膚の薄さとの関連で出やすかったり、そうでなかったりします。
 
アザに関しては内服薬やサプリ剤で血液のさらさらになる作用のあるものを服用されている場合(ビタミンE,魚の油、アスピリンなど)は、そうしたものを1週間以上止めてから治療に臨んだ方が安全です。
 
もしそういうものとられていない場合、大きなアザはまず起こらないと思います。

ヒアルロン酸注射の際の痛みはどれくらいありますか?

木曜日, 7月 14th, 2016

ヒアルロン酸注射の施術前に、治療予定部位に局所麻酔のクリームを塗布してしばらく待ってから治療します。
これで痛みはかなり緩和されますが、より無痛に近い治療をご希望の場合は、ブロック麻酔を施すこともあります。