
片頭痛(偏頭痛)の患者様のなかには、現在の治療に満足されていない方も多く、処方された薬も効果が不十分な場合もあります。トリプタン(Triptan)という片頭痛によく効くといわれている薬も、痛み以外の症状(光過敏、吐き気)などには効果を示さないことがあります。片頭痛(偏頭痛)の患者さんの3人に1人は一月に2−3回の発作にみまわれ、4人に1人は毎月4回以上の発作を起こすといわれており、今以上に効果的な治療方法がどうしても望まれるところです。また、慢性的な片頭痛が頻繁に起こる患者さんは、予防治療が必要かもしれません。
現在、そうした予防治療が次のようなガイドラインに沿って行われています。一つは頻繁な頭痛、そして日常生活に影響を及ぼすような頻繁な片頭痛、既存の治療方法、治療薬が無効か副作用がある場合、治療費用に問題がある場合、患者さんの希望、非定型的な症状を伴う場合、などとなっています。ただし現在使われている予防治療はいろいろ副作用のあるものも多く、簡単にだれでも使えるというものではありません。そうした予防薬の中で例えばベータ・ブロッカーといわれる種類の薬は、疲れやすくなる、ぼーっとする、眠くなる、睡眠障害やうつ状態などが副作用として知られています。カルシウム拮抗薬は便秘、むくみ、体重増加などが知られており、3かん系の抗うつ薬ですと眠気、体重増加、口内乾燥、便秘、めまい、動悸、精神混乱、視力障害、などが知られています。抗てんかん薬も予防薬として使われるものがありますが、吐き気、胃腸症状などが知られた副作用としてあります。現在使用されている予防薬は副作用も多く、効果も限られているため、新たな予防治療が望まれています。
筋緊張性頭痛には理学療法や運動療法のほか、筋肉の緊張を緩める薬や重症例では抗うつ剤も用いられることがあります。しかし、副作用が問題となることもあります。