Archive for the ‘タミータック’ Category

タミータックと複合手技

月曜日, 1月 15th, 2018

タミータックという手術は、産後や肥満からの極端な体重減少に伴ってみられる腹部の皮膚および皮下組織のたるみを修正する手術で、比較的大掛かりな施術なので、病院に入院しておこなう治療となります。

   このタミータックという手術と同時に、腹部の脂肪吸引をしたり、乳房の下垂を修正したりする手術を希望されるかたが時々いらっしゃいます。しかし、当院ではそうした2つ以上の手術を一緒に行うこと(複合手術)は勧めておりません。その理由は、合併症のリスクが高まるからです。

   タミータックと脂肪吸引を同時に行うと、腹壁の組織の壊死が起こりやすいことがアメリカでは多々報告されています。また、タミータックと乳房の手術を一緒に行うと、手術時間も長くなり、深部静脈血栓を起こす率が高くなるのに加え、タミータックの部位にも皮下に水がたまったり(水腫)、傷の治りが悪かったりすることが多くなるといわれています。

  こうしたいくつかの手術をご希望の場合には、安全のために、それぞれの手術から回復する期間を経て、次の手術を考えるように勧めています。

産後形成外科:タミータックと腹壁ヘルニア

月曜日, 12月 25th, 2017

お産の後、自然分娩でも帝王切開でも、腹部のたるみが起こることがあります。そうした状態は産後の回復期間とともに徐々に元の様態に戻っていくものですが、複数回の妊娠出産や妊娠中の腹囲が大きくなりすぎる場合では、産後も腹部にたるみが残ることがあります。

   また、おなかの中央を縦に走る筋肉(腹直筋)が左右に大きく分離したり(Diastesis recti)という、臍ヘルニア、腹壁ヘルニアなどが現れることもあります。こうした状態が進行した場合は、手術によって修復しなければならないことがあります。

  まず、タミータックという方法で、おなかの一番下の(ビキニラインの中)部分に横に切開し、おなかの皮膚と皮下組織を上は胸との境まで、横はわき腹付近まで剥離します。次に、ヘルニアがある場合はそれを修復します。その後、腹直筋が解離しているケースではこれを中央に寄せ、修復します。そして最後に、臍の位置を移動させたりし、余分なおなかの皮膚を切除します。

   大掛かりな手術になりますので、大学病院などで数日間入院しながら行う治療となります。全身的な負担もかかりますので、健康体であることの確認(術前検査)が必要になります。また、日常生活に戻れるようになるまでにはかなりの時間(数週間)かかります。